海外活動報告

サンタモニカの風2019(2019年9月20日)

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)メディカルセンター・サンタモニカを訪問したのが2019年9月20日です。事前にかなりの書類を提出して見学することができました。この建物は整形外科専用です。

今回はDrマクファーソンの手術を見学することになりました。

彼は股関節と膝関節の手術を行う医師ですが、今日は膝の手術だけでしたがとても参考になりました。手洗いをして手術に参加することが可能だったのですが、写真やメモをとりたいので外から見学することにしました。

午前は初回の人工膝関節置換術(TKA)です。患者は変形性膝関節症を患っています。

レントゲン写真をA4紙に印刷したものを壁に貼っているのがわたしにとっては珍しい光景でした。医師3人、フィジカルアシスタント1人、器械出しナース2名が手洗いしての手術でした。まず患肢を消毒。

マクファーソンが若い医師の横について指導しながらその若い医師が執刀しました。

ときどきわたしに手術器具や切除した組織を提示しました。

外回りのナース。

インプラント固定用の骨セメントはマクファーソン自ら準備します。

術創を縫合する段階でマクファーソンが手術器具を片付け始めました。

大学病院なので指導医師が若い医師を育てるわけですが、そのため通常ですと1時間30分ぐらいのTKAが2時間以上かかりました。教育病院ということも加味されるのでしょう、UCLAはカリフォルニア州で1位、全米で7位に位置する病院であることを示すポスターが院内に掲示されていました。

午後は再置換した膝インプラントの感染症例でした。

手術には8人が手洗いして参加し、

マクファーソンはこの手術も若い医師を指導しながら行っていました。まず挿入されているインプラントの抜去、

その後に新しいインプラントを入れるのですが、関節固定用のインプラントを抗生剤入り骨セメントで固定し、さらにジョイント部分周囲を抗生剤入り骨セメントで覆いました。

術後は5から7日の入院。退院後は理学療法士が週2日計12回、患者自宅にてリハビリテーションします。感染が治癒し、この状態で患者が満足すれば再手術はせず、動く通常のインプラント希望ならば再手術を行うとのこと。

手術後はマクファーソンの部屋でディスカッションしました。

彼が「君は週何件の手術をしているのか」と尋ねるので、毎週12件の人工股関節置換術を行っていると言うと、とても多い手術件数だと驚いていました。もっとも、彼が行った人工股関節再置換術症例を次から次へと提示しますと、今度はわたしがびっくりしました。一例を示します。

術前、

術後のレントゲン写真です。

米国人のバイタリティー(医師も患者も)を大いに見習った1日でした。

サンタモニカに着くと真っ先に口に出てきたのが「来て 来て 来て 来て サンタモニカ」(サンタモニカの風、歌:桜田淳子、作詞:阿久悠、作曲:萩田光雄)。

今から40年前の曲ですが、この曲があるからこそ、今もまだサンタモニカはわたしにとって特別な街です。