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新嘉坡行(2015年9月19日〜23日)

シンガポール(新嘉坡)は、面積710平方キロ、人口540万人の国です。

シンガポール地図
図1

ちなみに、北海道の面積は83,450平方キロ、人口547万人ですから、人口はほぼ同じで面積は10分の1以下になります。1826年英国の植民地になり1963年独立しました。

今回はシンガポール総合病院を見学しました。


写真1

写真2

シンガポール総合病院はシンガポールで最も古く、最も大きい国立病院で1500床を有しています。建て増しに次ぐ建て増しのためか建物は幾つもあります。ホームページによれば整形外科専門医だけでも25人常勤していますし、ほかに研修医が勤務しています。今回担当してくれたのはTay Ken Jin Darren医師(39歳)です。残念ながら見学日には人工股関節置換術がなく人工膝関節置換術が4件ありました。この病院は年間300件の人工股関節、2000件の人工膝関節置換術を行っています。もっともシンガポール国全体で人工股関節置換術は500件程度ですので、わたし個人の手術件数以下程度になります。

久しぶりに人工膝関節置換術を見ましたが、MISではなく通常の手術方法であり1時間30分程度かかっていました。


写真3

研修医を指導しながらの手術のせいでしょうか、動作に粗さを感じ、これからの医師と思いました。また、看護師は慣れておらず医療機器メーカーの担当者の助けを借りながら業務を行っていました。日本でもそうですが、大病院は教育病院でもあり若い医師や看護師を教えながらの診療になりますので、今回のような光景は致し方ない所です。
人工膝関節での入院期間は4,5日程度で、人工股関節の場合は3,4日程度の入院、退院後は週に1日通院してリハビリを行っているとのことです。シンガポール全体の人工関節手術(股、膝)の60%がこの病院で行われています。
手術室にある医師控室で撮影した写真です。


写真4

向かって左側からTay Ken Jin Darren医師、わたし、Tan Ser Kiat教授(関節外科)、Tan Sean Beng准教授(脊椎外科、1991年北海道大学で研修)。術衣の胸についているS.G.H.はシンガポール総合病院の略なのですが、わたしにはどうも囚人服に思えてなりませんでした。
S.G.H.での診療は、まず受付か器械で手続きをします。


写真5

切符のようなカード(写真6はわたし用につくってもらったもの)で、駅の改札のような場所を通ります。


写真6

写真7

病院のなかにはフードコートがありました。


写真8

イオンのフードコートのように沢山のブースに分かれており、アイスクリーム店もありました。病院スタッフ用と思いましが、患者用パジャマを着た人もいたので誰でも利用可能です。また病院の売店にはケーキが販売されていました。


写真9

いったい誰が買っていつ食べるのでしょうか?入院中に誕生日を迎えた患者さんとその家族が食べるのではと想像していました。
シンガポールでは日本のような強制加入の保険制度はなく公立の保険も任意です。シンガポール総合病院は国立病院ですから、公的保険利用者を診療するのですが、民間保険利用者も診療します。民間保険は高額ですが、執刀医も指定でき個室利用も可能です。病院のなかでも民間保険利用者は別のスペースで診察を受けます。待合室や診察室もゆったりとしたスペースで待ち時間も短いのです。


写真10

一方、公立保険利用者は医師を指定することはできず、入院は6人部屋、8人部屋になります。 シンガポール総合病院には全く離れた場所に分院があります。その一つがCamden Medical Centreという建物のなかにありました。


写真11

本院の整形外科医がここで週に2、3日間外来診療をします。分院は円形の建物のワンフロアにあり、黄色い部分が診察室、紫色がリハビリ室です。


写真12

スポーツ整形診療もしているので、リハビリ室というよりフィットネスクラブに近い雰囲気でした。


写真13

写真14

診察室は当院と同様に個室でプライバシーが守られるようになっています。


写真15

雑感として。
わたしが見学した病院はどこでもそうなのですが、シンガポールにおいても入院期間は数日間です。もともと人工股関節置換術の入院期間は5日程度であり、MISは入院期間を1〜2日程度にするために導入されました。当院でも短期間の入院治療に対応できるのですが、国民性や保険制度の違いがあって10日間程度の入院になっています。日本では高額療養費制度があり2日間の入院でも20日間の入院でも自己負担額がほとんど変わりません。
例によって駆け足旅行でしたが、記憶に残る料理があります。タクシー運転手に教えられて行ったプラナカン料理レストラン(周囲のテーブルは現地の人ばかり)です。プラナカンとは15世紀後半からマレーシアやシンガポールにやってきた中国系移民の子孫のことで、プラナカン料理は中国の料理法に、スパイスや木の実やココナッツミルクを多用するマレー料理をミックスさせているそうです。わたしが食べたのはランチセットで、一皿6シンガポールドル(540円)、しかも飲み物とデザート付きです。辛くて甘い味が南国風で完食でした。


写真16
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